粗利が月末に3〜8%ブレる原因|Excel台帳の誤差源5選

>

粗利が月末に3〜8%ブレる原因|Excel台帳の誤差源5選

粗利が月末に3〜8%ブレる原因|Excel台帳の誤差源5選

職人10人規模の塗装会社でExcel台帳を使い続けると、月末の粗利が3〜8%ブレることがあります。原価データを遡って検証すると、誤差の発生源は5箇所に集中しています。この記事では、ブレが大きい順に原因を整理し、どこから手をつけるべきかを示します。


【ブレ発生源ランキング】粗利誤差はどこで生まれているか

夜21時の事務所、月次集計のExcelを開いたまま社長が電卓を叩いている——そんな光景が塗装会社の月末あるあるです。

原価データを遡って検証すると、粗利誤差の発生源は次の5箇所に集中しています。

  • 1位:材料の希釈・ロス未計上(誤差の主因・約3〜4%)
  • 2位:職人の出面(にっぽう)の入力漏れ・二重計上(約1〜2%)
  • 3位:下地処理の追加工数が見積に反映されていない(約1%)
  • 4位:養生・段取り費用の現場間ずれ込み(約0.5〜1%)
  • 5位:塗料メーカーへの色番(日塗工・NDコード)特注追加費用の未紐付け(約0.5%)

1位の「材料ロス未計上」が最も大きく、かつ気づかれにくい誤差です。

標準塗布量に対して実際の希釈率や塗り継ぎロスは現場ごとに変わります。外壁のケレン(サビや旧塗膜の除去作業)状態が悪ければ下塗りの吸い込み量が増え、缶数が増えます。しかしExcelには「当初の見積材料費」しか入力されておらず、追加仕入れが別シートや口頭処理で終わることが多いです。

中東情勢の緊迫化による原料価格高騰が続く現在、1缶あたりの単価も数百円単位で変動しています。仕入コストが上振れしているのに台帳が更新されなければ、粗利の計算は最初から狂っています。

【検証①】材料費ロスとExcel運用の構造的な矛盾

外壁塗装の現場で3分艶(つや消しに近い仕上げ)を指定された案件を想定してください。見積時点では「標準塗布量×面積÷希釈率」で缶数を算出しますが、現場の吸い込みや吹付の際の飛散ロスは計算上ゼロ扱いです。

軽トラで追加塗料を取りに走るたびに、その費用は「雑費」や「現金払い」として処理されることが多く、現場別の原価台帳には入力されません。

  • 問題の本質:Excelの行は「見積時の材料費」で固定されている
  • 追加仕入れは別ファイル・別シート・口頭で処理される
  • 月次で突き合わせる担当者がいないと、差異は「利益として消える」

この構造では、10現場あれば材料費だけで月に5〜10万円規模の誤差が生まれることは珍しくありません。

さらに深刻なのは「誤差が利益の過大計上に化ける」ケースです。月中は「粗利30%出ている」と見えていたのに、月末に仕入請求書が届いて突き合わせると25%しかなかった——というのは職人10人規模の会社では頻繁に起きています。

Excelの限界はツールの問題ではなく、「現場発生コストをリアルタイムで拾う仕組みがない」という運用の問題です。台帳のフォーマットをどれだけ精緻にしても、入力されなければゼロです。

【検証②】出面・人工のズレが粗利を静かに削る

現場監督のLINEには毎晩、職人からの日報が5〜6件届きます。「今日は〇〇邸の中塗り終わり、明日は別現場に回ります」——この一言で人工(にんく:職人1人1日分の労務費)の振り分けが決まります。

しかしこの振り分けがExcelに反映されるのは、早くて翌日、遅ければ週末まとめ入力です。

  • 出面のズレパターン(よくある3パターン)
  • 職人が1日に2現場をまたいだとき、どちらにも全日計上される
  • 応援職人の費用が「その月の最終現場」にまとめて計上される
  • 段取り日(材料搬入・養生準備)が現場コストとして計上されず、一般管理費に埋まる

このズレが積み重なると、現場単位の粗利は「見積どおりに見える」一方、会社全体の利益は削られ続けます。

株式会社結建装がDX推進により営業利益率を5.5%改善した事例は、まさにこの「見えていないコストの見える化」が起点でした。デジタルツールで労務費の現場別紐付けを自動化することで、利益の実態が初めて経営者の手元に届くようになります。

逆に言えば、出面の入力精度を上げるだけで粗利の「見かけ上のブレ」は半減します。仕組みの問題であり、職人の問題ではありません。

【Angaが塗装業に特化した理由】色番ミスと利益消失の経験から生まれた

「N80(日塗工のグレー系色番)を間違えて発注して、現場で塗り直しになった。その損失がどの現場の原価に乗ったか、最後までわからなかった」——Angaの開発者、株式会社イーテクノス代表の井上恭介はそう語っています。

Angaは汎用の工事管理ツールではなく、塗装会社の経営者が自分の経験から設計したシステムです。

  • 塗装業特有の設計ポイント
  • 色番(日塗工・ND・SR)を案件に紐付けて管理し、発注履歴と原価を連動
  • 職人の呼び名(「クリマイ」=クリーンマイルドシリコン など)を学習し、材料入力のミスを防ぐ
  • 現場ごとの人工・材料・外注費をリアルタイムで集計し、粗利を現場単位で可視化
  • Excel台帳からのデータ移行を想定した初期設定フロー

汎用ツールは「どの業種にも使える」ように設計されているため、塗装業の歩掛(作業1単位あたりの工数)や希釈率の概念が入っていません。

Angaは「塗装会社の現場がどう動いているか」を前提に作られています。導入後に使い方を業界に合わせるのではなく、最初から塗装業の言語で動いています。

月末に粗利が3〜8%ブレる原因の大半は、情報が現場に置き去りにされていることです。Angaはその情報を事務所に届ける仕組みとして設計されています。まず7日間、実際の現場データで試してみてください。

月末になるまで現場が黒か赤かわからない、それが一番怖い

3〜8%

職人10人規模の塗装会社で月次集計時に発生する粗利誤差の体感値

3〜4%

希釈・吸い込み・飛散ロスが台帳に反映されないことで生じる粗利の過大計上分

5.5%

デジタルツール導入による労務費・材料費の見える化が利益改善に直結した実績値

7日間無料で試す

あわせて読みたい

By

お問い合わせ

些細なことでもお気軽にご連絡ください。