改正建設業法、口約束の価格転嫁で倒産する

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改正建設業法、口約束の価格転嫁で倒産する

改正建設業法、口約束の価格転嫁で倒産する

資材が値上がりするたび、口約束で「まあ次の見積もりで調整しましょう」と済ませていませんか。2025年12月施行の改正建設業法は、その口約束を許しません。契約書の明確化義務にどう対応するか、手段別に比較します。


1. 「言った言わない」が倒産理由になる時代

2. 紙・Excel・専用アプリ、契約管理はどう変わるか

3. 何が差を生むのか、現場目線で見る

「言った言わない」が倒産理由になる時代

塗料の仕入れ値が上がった月、元請けに電話一本で「すみません、次から少し上げさせてください」と伝えて終わり。長年それで回ってきた会社は多いはずです。

ですが改正建設業法では、請負代金の変更方法を契約書に明記することが求められます。著しく短い工期の禁止や、天候・下地状況などのリスク情報提供義務も新たに規定されました。塗装工事は下地の状態次第で工程が大きく変わる仕事です。この特性を契約段階で言語化できていない会社は、資材高騰分を転嫁したくても根拠を示せません。

口約束の運用は、値上げ交渉の武器を自分で捨てているのと同じです。

紙・Excel・専用アプリ、契約管理はどう変わるか

契約書の明確化義務に対応するには、変更内容を「誰が見ても分かる形」で残し続ける仕組みが必要です。紙の契約書に手書きで追記する会社、Excelで変更履歴を管理する会社、専用アプリで一元化する会社。それぞれ運用してみると、手間もミス率もまったく違います。

紙は現場監督が手元で書き足せる手軽さがありますが、原本が1部しかないため、元請け・下請け・職人の3者で情報がずれやすくなります。Excelは共有はしやすいものの、更新のたびに「最新版はどれか」を確認する手間が発生します。ファイルが枝分かれして、結局誰かが電話で確認する羽目になった経験がある方も多いはずです。

手段 手間 ミス率 共有のしやすさ コスト
紙の契約書 記入・保管に手間がかかる 高い(記載漏れ・原本紛失) 低い(原本が1部のみ) 印刷・保管コストのみ
Excel管理 テンプレ化すれば中程度 中程度(版管理ミス) 中程度(ファイル共有の手間) ほぼ無料だが属人化しやすい
専用アプリ 初期設定後は入力のみ 低い(自動反映・履歴管理) 高い(関係者全員が同一画面) 月額費用が発生

何が差を生むのか、現場目線で見る

更新のタイムラグが命取り

資材の仕入れ値は月単位、時には週単位で動きます。紙やExcelは「変更が起きてから記録する」運用になりがちです。記録が追いつかない間に着工してしまうと、契約書と実態がずれたまま工事が進みます。

現場と事務所の距離

外壁塗装の現場で下地の劣化が想定より激しく、下地処理の工数が増えることはよくあります。その場で契約変更の必要性に気づいても、事務所に戻ってから紙やExcelに反映するのでは、着工から数日ずれることも珍しくありません。専用アプリなら現場のスマホからその場で記録・共有できる分、ずれが小さくなります。

値上げの電話、毎回気まずくてね。書面にしてからは交渉がラクになったよ

よくある質問

Q. 改正建設業法にはいつまでに対応すればいいですか

2025年12月施行のため、それまでに契約書のひな形を見直し、請負代金の変更方法・工期・リスク情報の記載欄を整備しておく必要があります。施行後に着工する契約から適用されるため、年内の準備が現実的な目安です。

Q. 口約束での価格転嫁は今後どうなりますか

改正法では請負代金の変更方法を契約書に明記することが求められます。口約束のままだと変更の根拠を示せず、資材高騰分を転嫁したくても元請けとの交渉材料が弱くなります。書面化が交渉力そのものになります。

Q. Excelでの契約管理はもう通用しませんか

Excelでも運用ルールを徹底すれば対応は可能です。ただし更新のたびに最新版の確認作業が発生し、現場と事務所の距離がある会社ほどタイムラグが生まれやすくなります。現場数が多い会社ほど専用アプリとの差が出ます。

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