312人工を電話管理→残業代ミス続出の理由

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312人工を電話管理→残業代ミス続出の理由

築28年マンション改修、工期47日、延べ人工312人工。この現場で残業代の計算ミスが3ヶ月続いた末、現場監督が出面管理アプリに切り替えるまでの記録です。


1. 人工312、電話確認だけで管理していた現場

2. 問題が起きた瞬間、給与明細への電話が鳴った

3. 手書きノートから記録に残る管理へ切り替えた

4. 業界の外側からも人件費管理の圧力が来ている

5. 電話をやめた分、現場に戻れる時間が増える

人工312、電話確認だけで管理していた現場

築28年のRC造マンション、3階建て24戸の外壁改修工事です。工期47日、延べ人工312人工、使用した塗料は下塗り18缶・上塗り32缶。現場監督の田村さん(仮名・42歳)は、この規模の現場を1人で見ていました。

出面(その日の出勤人数と作業内容)の確認方法は、夕方17時に職人5〜6人へ電話をかけて聞き取るやり方です。「今日は何時から何時まで」「昼休憩は何分取った」を口頭で聞き、手元のノートに書き込みます。

電話1本あたり3分としても、6人分で18分。これを47日間続けると、電話確認だけで14時間以上を使っていました。しかも聞き取った内容は本人の記憶頼みで、翌日には「昨日は何時までだったか忘れた」という職人も出てきます。

問題が起きた瞬間、給与明細への電話が鳴った

工期の中盤、25日目のことです。職人の1人から「今月の残業代、少ないんじゃないか」という電話が事務所に入りました。

田村さんがノートを確認すると、その職人の出勤時間は17時退勤とメモしてありました。ところが本人は「19時までケレン(下地の表面処理)をやっていた」と主張します。どちらの記憶が正しいか、確認する手段がありません。

この1件で給与の再計算に半日かかり、他の職人にも同じ確認をやり直すことになりました。結果、312人工のうち11人工分で退勤時刻の記録に差異が見つかり、残業代の再計算で給与支払いが3日遅れました。

電話で聞いた時間と本人の記憶がズレてた時、もう手書きは無理だと思った

手書きノートから記録に残る管理へ切り替えた

この一件のあと、田村さんは出面の記録方法を見直しました。取った対応は3つです。

  • 職人にスマホで出勤・退勤の時刻を打刻してもらう仕組みに変更
  • 現場ごとの人工数を日次でグラフ化し、進捗と人件費を同時に見える形にした
  • 電話確認は「打刻漏れがあった人」だけに絞った

変更後の22日間(26日目〜47日目)では、電話確認の対象が1日あたり平均1.2人まで減りました。電話にかかる時間は1日5分程度、47日間の総量に換算すると当初の14時間から2時間弱まで圧縮できています。

給与再計算のやり直しも、この期間はゼロでした。退勤時刻が記録として残るため、「言った・言わない」の水掛け論自体が起きなくなったからです。

業界の外側からも人件費管理の圧力が来ている

2025年12月に施行された改正建設業法では、労働者の待遇改善が求められ、契約書の記載事項も厳格化されました。著しく短い工期の禁止や、天候・下地状況などのリスク情報を契約段階で明記する義務も新たに規定されています。

これは出面管理と無関係ではありません。人件費の上昇を請負代金に反映する仕組みが求められる以上、「その現場に何人工かかったか」を正確に記録できていないと、価格交渉の根拠すら作れないからです。

田村さんの現場のように、電話確認だけで出面を管理している会社は、この先の契約交渉で不利になる可能性があります。記録が曖昧なままだと、増えた人件費を工事金額に反映する説明ができません。

電話をやめた分、現場に戻れる時間が増える

田村さんの現場で起きたことは、特別な話ではありません。出面を電話とノートで管理している塗装会社なら、似た経験がある監督は多いはずです。

出面管理アプリを選ぶときのポイントは、打刻のしやすさと、人件費が自動で見える化される点の2つです。職人がスマホ操作に不慣れでも、ワンタップで打刻できる設計かどうかは現場での定着率に直結します。

私たちイーテクノスは塗装会社を経営しながら、まさに田村さんと同じ電話確認の手間に困っていました。その経験から出面管理アプリ「Anga」を作りました。LINEで日報を送るだけで人工と人件費が記録に残る仕組みです。

電話確認に使っていた時間を、現場のケレンや養生の段取り確認に使いたい監督には、一度試してみる価値があります。

よくある質問

Q. 出面管理アプリを導入すると職人がスマホ操作を嫌がりませんか

打刻をワンタップ、またはLINEでの日報送信だけで完了する設計のアプリなら、職人側の抵抗は少なくなります。田村さんの現場でも打刻漏れは1日1〜2人程度まで減りました。操作画面が複雑なアプリだと定着しにくいため、選定時は実際の打刻手順を職人の目線で確認することが必要です。

Q. 電話確認とアプリ管理、結局どちらが早いですか

1〜2人の小規模現場なら電話でも十分ですが、5人以上の現場では電話確認だけで1日15〜20分かかります。47日間続けると14時間以上の差になります。人数が増えるほどアプリ管理の時短効果は大きくなります。

Q. 改正建設業法と出面管理はどう関係していますか

2025年12月施行の改正建設業法では、労働者の待遇改善や契約書の記載事項厳格化が求められています。人件費上昇を請負代金に反映するには、現場ごとの人工数と実働時間を正確に記録しておく必要があり、出面管理の精度が契約交渉の根拠にもなります。

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