刷毛代未計上で粗利消失、塗装業3つの真実

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刷毛代未計上で粗利消失、塗装業3つの真実

刷毛代未計上で粗利消失、塗装業3つの真実

職人が私物で刷毛やローラーを買い足す会社は、現場ごとの粗利を正しく把握できていません。消耗品費の未計上が招く経営リスクをランキングで整理します。


倒産件数
前年同期比増加
2026年1〜4月の塗装工事業倒産動向

消耗品費が見えない会社ほど粗利がブレる順位

消耗品費を原価計上できていない塗装会社には、共通する傾向があります。ランキング形式で影響度を整理しました。

  • 1位:刷毛・ローラー・コテ類の私物購入
  • 2位:養生テープ・マスカーの現場間流用
  • 3位:シンナー・希釈剤の端数管理漏れ

築30年マンション改修の現場では、職人が「ローラーが毛羽立ってきたから買ってきた」と1,500円を自腹で立て替えることがあります。この金額は発注書にも原価にも残りません。

夜21時の事務所で月次の粗利集計をしても、この立替分は反映されず、実際の粗利より数字上は良く見えてしまいます。10現場あれば消耗品費だけで数万円規模のズレが出ることも珍しくありません。

積み重なると、儲かっているはずの現場が実は赤字ギリギリだった、という状態に気づけません。

原価計上が漏れる原因ランキング

職人任せの発注体制が招く3つの損失

職人任せの消耗品発注には、明確な損失パターンがあります。

  • 損失1:現場ごとの粗利が不正確になり、値付けの判断を誤る
  • 損失2:職人の立替が常態化し、不満やモチベーション低下につながる
  • 損失3:色番(日塗工・ND・SR)や希釈率の記録が残らず、再発注時に確認電話が発生する

外壁塗装の現場で、3分艶のシリコン塗料を追加発注する際、色番の確認電話が現場監督にかかってくることは日常茶飯事です。「あの現場、クリマイ(クリーンマイルドシリコン)だっけ?」というやり取りだけで15分かかることもあります。

改正建設業法(2025年12月施行)では、請負代金の変更方法や契約内容の明確化が求められています。原価が不透明なままでは、価格転嫁の根拠すら示せません。

消耗品費の見える化は、経営判断だけでなく法対応の土台にもなります。

刷毛代くらい自分で出すよって、みんな言うんだよね

Angaが塗装業に特化した理由

Angaは、塗装会社経営者である株式会社イーテクノス・井上恭介が開発しました。汎用の発注管理ツールではなく、塗装業の現場感覚から生まれています。

井上氏自身、色番N80を間違えて発注した経験があります。似た色番でも下地や光の当たり方で仕上がりが変わるため、一文字の入力ミスが手戻りに直結します。

Angaは、現場ごとの発注履歴と職人の癖(クリマイ、ND-〇〇など略称の学習)を蓄積し、次回発注時に自動で候補を出します。これにより、消耗品も含めた現場単位の原価が可視化されます。

  • 現場ごとの粗利をリアルタイムで確認
  • 職人の私物購入分も発注履歴として記録可能
  • 色番・希釈率・標準塗布量を現場に紐づけて保存

LINEに溜まった日報を毎晩読み返して原価を拾う作業からも解放されます。

まとめ:数字が見えれば現場は守れる

消耗品費の未計上は、小さなズレに見えて経営の根幹を揺さぶります。塗装工事業の倒産件数は2026年1月〜4月で前年同期比増加しており、資材高騰や職人不足が背景にあります。

こうした環境下で、現場ごとの本当の粗利を把握できていない会社は、価格判断も採用判断も後手に回ります。

事業承継やM&Aが活発化する中、正確な原価管理は会社の価値を示す材料にもなります。中小企業庁や地域の商工会議所では、事業承継相談窓口や専門家派遣制度も用意されています。

現場帰りの軽トラの中で「今日の現場、結局いくら残ったんだろう」と考える前に、消耗品費まで含めた原価管理の仕組みを見直す時期に来ています。

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